にやくや(読み)ニヤクヤ

デジタル大辞泉 「にやくや」の意味・読み・例文・類語

にや‐くや

[副]あいまいでにえきらないさま。
懐中が乏しきゆゑ、―の挨拶をしてゐるに」〈滑・続膝栗毛・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「にやくや」の意味・読み・例文・類語

にや‐くや

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) あいまいでにえきらないさまを表わす語。のらりくらり。
※雑俳・種卸(1775‐1811)三「にやくやと母の請合ふ紅葉狩」
[2] 〘形動〙 (一)に同じ。
滑稽本・続膝栗毛(1810‐22)七「にやくやの挨拶してゐるに」
[3] 〘名〙 はっきりしない、実のないことば。あいまいでにえきらないいいわけ。
※俳諧・蕉門録(1751)「斯もあろうか医者風体〈蓮之〉 読初る千鳥の跡のにやくやを〈其角〉」

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