細かな凹凸のある底面をもって緩く傾斜したとい(樋)に,細かく粉砕された鉱石を水とともに流すことによって比重選別を行う方法。といは幅1~3m,長さ3~15m,深さ0.1~0.15mほどで,1/6~1/12ほどの傾斜で設置される。といの底面には粗目のむしろ(〈ねこ〉あるいは〈ねこだ〉ともいい,ねこ流しの名はここからついた),キャンバス,うねのあるコーデュロイ,フェルトなどを張るか,砂セメントなどで適当な粗度に仕上げられる。ここに粉砕された鉱石を5~20倍量の水とともに供給し,流下させるとその乱流の効果によって,鉱石中に含まれる高比重で細かい粒子が選択的に沈積し,捕捉(ほそく)される。ある時間鉱石を流した後で流れを止め,底面にたまった重鉱物粒子を回収する。金,スズなどの湿式比重選鉱法として現在も一部で使われている。原始的ながら効果のある選鉱技術である。
執筆者:井上 外志雄
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