ばっと(読み)バット

デジタル大辞泉 「ばっと」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐と

[副]
勢いよく広げるさま。また、一気に広がるさま。「水をばっとぶちまける」「うわさがばっと広まる」
勢いよく、また、すばやく動くさま。「ばっと集まる」「ばっと駆け出す」
はでで人目につくさま。
「万事上嵩うはかさに―したる遊び手」〈浮・色三味線・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばっと」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐と

〘副〙
① 勢いよく四方へ広がるさまを表わす語。
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「五十余騎しころをかたむけ、おめひてかけければ、平家の軍兵ばっとあけていれにけり」
動作状態変化が急であるさま、急で勢いのあるさまを表わす語。
源平盛衰記(14C前)一一「赤き光たる物の俄に立耀てはばっと消え」
③ (多く、「ばっとした」の形で) はでで人目につくさま、はなやかで人目をひくさまを表わす語。
仮名草子・都風俗鑑(1681)四「あちらこちらにばっとして、さて、めぐりめぐれるさかづきは」

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