ぱったり(読み)パッタリ

デジタル大辞泉 「ぱったり」の意味・読み・例文・類語

ぱったり

[副]「ばったり」にほぼ同じ。やや軽い感じを表す。「ぱったり(と)倒れる」「風がぱったり(と)やむ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぱったり」の意味・読み・例文・類語

ぱったり

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある) 「ばったり」とほぼ同意で、やや軽い感じを表わす。
① =ばったり
真景累ケ淵(1869頃)〈三遊亭円朝〉四一「虚空を掴んで横にぱったり倒れましたから」
② =ばったり
※虎寛本狂言・伯母が酒(室町末‐近世初)「もはや背戸門をさいて用心致うと存る。さらさらさらぱったり」
③ =ばったり
湯島詣(1899)〈泉鏡花二三「前日の美人とぱったり逢った」
④ =ばったり
※俳諧・一茶発句鈔追加(1833)「犬の声ぱったり止て蓮の花」
⑤ =ばったり
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「既にして日はパッタリ暮れる」
[2] 〘形動〙 (一)④に同じ。
※黒船前後(1933)〈服部之総汽船太平洋を横断するまで「そのため太平洋従来の捕鯨業はぱったりになった」

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