ひっそり(読み)ヒッソリ

デジタル大辞泉 「ひっそり」の意味・読み・例文・類語

ひっそり

[副](スル)
物音人声がせず静かなさま。「ひっそり(と)静まりかえった境内」「ひっそり(と)した放課後教室
静かに、目立たぬようにするさま。「ひっそり(と)余生を送る」「ひっそり(と)咲く野の花」
[類語](1しんとしいんとひそやか音無し無音微音しめやか静まり返る水を打ったよう/(2こっそりひそか忍びやかそっと内内うちうち内内ないない遠慮内部内密内輪内幕内裏うちうら内緒内分内聞内情内実秘密

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ひっそり」の意味・読み・例文・類語

ひっそり

〘副〙
① (多く「と」を伴って用いる) 物音一つせず、さびしく静まりかえっているさま、また、人が少ないさまを表わす語。
※俳諧・鷹筑波(1638)五「ひっそりとなりをしづむるだんのうら 月見に着やしまおりもの〈改明〉」
② 人に知られないようにひそかに身を置いたり、ひそかに事を行なったりするさまを表わす語。また、人の沈み込んだ感じをも表わす。
※詞葉新雅(1792)「ヒッソリトシテ ひそみて」
帰郷(1948)〈大仏次郎異邦人「その男たちは、妙に暗く、ひっそりした感じで」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android