びわこ虫(読み)びわこむし

知恵蔵mini 「びわこ虫」の解説

びわこ虫

ユスリカ科に属する昆虫総称である「ユスリカ」の俗称。毎年春に琵琶湖岸で大量発生するため、滋賀県を中心としてこの名で呼ばれる。ユスリカは世界で1万種以上が確認されている。ハエ目であり、成虫外見は蚊によく似ているが、血を吸う(刺す)ことはない。多数集まって乱舞する蚊柱(かばしら)をつくるのがよく見られる。集団発生により洗濯物への被害などがあり、稀にアレルギー症状も引き起こす。幼虫(アカムシ)には水質・底質を改善する働きもあり益虫としての側面もある。

(2017-4-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android