へたる(読み)ヘタル

デジタル大辞泉 「へたる」の意味・読み・例文・類語

へた・る

[動ラ五(四)]
尻をつけてべったり座る。また、尻餅をつく。「ゆかに―・る」
へたばる。元気がなくなる。また、疲労で倒れる。「―・って動けなくなる」「日差しが強くて植えたばかりの苗が―・る」
そのものの機能性能が衰える。「マットレススポンジが―・る」「バッテリーが―・る」「椎間板ついかんばんが―・ってきた」

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精選版 日本国語大辞典 「へたる」の意味・読み・例文・類語

へた・る

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
    1. へこたれる。へたばる。よわる。疲れて倒れる。古くなってだめになる。また、そのような状態になる。
      1. [初出の実例]「勘六と喜兵衛とが鬮(くじ)取りに当ったらへたりをらうと持自慢」(出典:浄瑠璃双蝶蝶曲輪日記(1749)六)
    2. 尻をつけてすわる。尻餠をつく。
      1. [初出の実例]「ずっかり切られて、尻居にどうどへたりながらに切結ぶ」(出典:浄瑠璃・鶊山姫捨松(1740)二)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 借銭を返さないままにする。倒す。
    1. [初出の実例]「そりゃそちが借銭へたらうとおもふておる了簡じゃさかい」(出典:滑稽本・大師めぐり(1812)上)

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