べったり(読み)ベッタリ

デジタル大辞泉 「べったり」の意味・読み・例文・類語

べったり

[副]
ねばり気のある物がつくさま。「ペンキべったり(と)手につく」
すっかりたよりきるさま。「母親べったり(と)まつわりつく」
密接な関係にあるさま。「体制べったり評論家
一面に書くさま。「細かい字がべったり(と)書いてある」
尻を落として座るさま。「べったり(と)座りこむ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「べったり」の意味・読み・例文・類語

べったり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① ねばりけのあるもの、水を含んだものなどが、ぶつかったり、広くねばりついたりするさまを表わす語。〔日葡辞書(1603‐04)〕
三河物語(1626頃)三「敵にへったりと付て、はなれぬと仰けり」
② 同じ状態が一面に広がるさま。また、一面に書かれるさまを表わす語。
※大学垂加先生講義(1679)「此ざまなればべったりと禽獣也」
滑稽本浮世風呂(1809‐13)四「襟かたから胸いちめん汁(おつけ)のかかった古跡べったり」
③ 人に頼りきったり、まつわりついたりするさま、また、仲むつまじいさまを表わす語。
※かた言(1650)五「べったりは、〈略〉少もたれたる心にいふにや」
④ すっかり尻をつけてすわるさまを表わす語。べっとり。
※滑稽本・浮世風呂(1809‐13)四「地上(ぢしょう)にべったりと座して」
⑤ (多く名詞の下に付けて) そのものについての判断を抜きにして、それを支持し頼るさまを表わす語。「体制べったりの人」

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