精選版 日本国語大辞典 「まさか」の意味・読み・例文・類語
まさ‐か
[1] 〘名〙
※万葉(8C後)一四・三四一〇「伊香保ろの岨(そひ)の榛原ねもころに将来(おく)をな兼ねそ麻左可(マサカ)しよかば」
② 今まさにある事態に直面すること。予期しない危急の事態に直面することをいう場合が多い。
※浮世草子・忠孝永代記(1704)一「まさかの役にたたず」
[2] 〘副〙
① (打消や反語の表現を伴って) そういう事態はなかなかありえないこと、また実現がむずかしいことを強調する語。よもや。いくらなんでも。→まさかに。
② まさにその状態であることを肯定して、強調する。まさしく。いつわりなく。本当に。→まさかに。
※滑稽本・古朽木(1780)一「森羅万象かんで含るやうに出来てあれど、まさか覚(おぼえ)ようといふ心のものが少い」
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