もちゃくちゃ

精選版 日本国語大辞典 「もちゃくちゃ」の意味・読み・例文・類語

もちゃ‐くちゃ

[1] 〘副〙
不平を言うさま、小声であれこれと文句を言うさまを表わす語。むしゃくしゃ。ぶつぶつ。
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)三「其場は夫で済だれ共、もちゃくちゃいふて居られます」
② ひどく乱雑なさま、さんざんに乱れもつれるさまを表わす語。めちゃくちゃ。
※浄瑠璃・一谷嫩軍記(1751)三「手早に縄切り、後でもちゃくちゃひん握り」
心配事があるなどして心のおちつかないさまを表わす語。
洒落本・擲銭青楼占(1771)山天大畜「此卦の女郎は、〈略〉内しゃうに金のいる事ありて、心もちゃくちゃしおちつかず」
[2] 〘形動〙
① (一)②に同じ。
人情本・春色辰巳園(1833‐35)三「恋の諸訳も達入れも、もちゃくちゃにして、そうそうに切てしまって」
② 手などをやたらに揉むさま。
※雑俳・柳多留‐三〇(1804)「言ひにくい手をもちゃくちゃに畏まり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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