やよ(読み)ヤヨ

デジタル大辞泉 「やよ」の意味・読み・例文・類語

や‐よ

[感]
呼びかけるときに発する語。やあ。やい。おい。
「思ふらむ心のほどや。―、いかにまだ見ぬ人の聞きか悩まむ」〈明石
音曲などの囃子はやしのかけ声。
「京に京にはやる起きがり小法師こぼし―、殿だに見ればつひ転ぶ」〈虎明狂・二人大名

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精選版 日本国語大辞典 「やよ」の意味・読み・例文・類語

や‐よ

  1. 〘 感動詞 〙
  2. 呼びかけのことば。やあ。
    1. [初出の実例]「やよ時雨物思ふ袖のなかりせば木の葉ののちに何を染めまし〈慈円〉」(出典:新古今和歌集(1205)冬・五八〇)
    2. 「死たる馬の腹の中より『やよまち給へ』と呼びとどめ」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺)
  3. 歌謡はやしの声や掛け声
    1. [初出の実例]「おきやがりこぼしやよ、とのだに見れはつひころぶ」(出典:虎明本狂言・二人大名(室町末‐近世初))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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