よよ(読み)ヨヨ

デジタル大辞泉 「よよ」の意味・読み・例文・類語

よ‐よ

[副]
しゃくりあげて泣く声を表す語。「よよと泣き伏す」
よだれなどが垂れ落ちるさま。だらだら。
たかうなをつと握り持ちて、しづくも―と食ひぬらし給へば」〈横笛
酒などを、こぼしながら勢いよく続けて飲むさま。ぐいぐい。
「酒を出したれば、さしうけさしうけ―と飲みぬ」〈徒然・八七〉
[類語]さめざめしくしくめそめそひいひいおいおいわあわあわんわん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よよ」の意味・読み・例文・類語

よ‐よ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① しゃくり上げて泣くさま、声をあげて激しく泣くさまを表わす語。おいおい。
大和(947‐957頃)一四八「かなしきこと物ににず、よよとぞなきける」
② 涎(よだれ)、水などのしたたり落ちるさまを表わす語。
源氏(1001‐14頃)横笛「たかうなをつとにぎりもちて、しづくもよよとくひぬらし給へば」
③ 酒などを、雫をたらしながら勢いよく飲むさまを表わす語。ぐいぐい。
徒然草(1331頃)八七「酒を出したれば、さしうけさしうけよよと飲ぬ」

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普及版 字通 「よよ」の読み・字形・画数・意味

】よよ

なびくさま。

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