よる(読み)ヨル

デジタル大辞泉 「よる」の意味・読み・例文・類語

よ・る

[動ラ下二]疲労する。つかれる。
「―・れに―・れたる痩せ馬なれば」〈謡・鉢木

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「よる」の意味・読み・例文・類語

よ・る

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 疲労する。疲れる。弱る。衰弱する。
    1. [初出の実例]「平家の馬はのる事はしげく、かう事はまれなり、船にはひさしうたてたり、よりきったる様なりけり」(出典:平家物語(13C前)九)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「よりによれたる、やせ馬なれば、うてどもあふれども、先へはすすまぬ」(出典:車屋本謡曲・鉢木(1545頃))

よる

  1. 〘 助動詞 〙 ( 補助動詞「おる(居)」の変化したもの。活用は「よら、よろ・より、よっ・よる・よる・よれ・よれ」 ) 動詞の連用形に付いて、動作主を軽く卑しめる意を表わし、また、その動作が進行中であることを表わす。
    1. [初出の実例]「去ながら先済みよったが、一部始終を聞てたも」(出典:浄瑠璃・曾根崎心中(1703))
    2. 「絵にも勝り・それ又あいつも跡見よる」(出典:雑俳・机の塵(1843))

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