ろうそく(蝋燭)(読み)ろうそく

百科事典マイペディア 「ろうそく(蝋燭)」の意味・わかりやすい解説

ろうそく(蝋燭)【ろうそく】

灯火用具の一つ。西洋でも中国でも前3世紀ごろには存在していたことが,燭台出土から知られる。日本にも中国からもたらされ,奈良時代には宮廷などで用いられた。広く普及したのは江戸時代である。ヨーロッパでは蜜蝋を,日本では木蝋原料として作られたが,現在では一般にパラフィンを使用。芯とする綿糸などを通した円筒状の型に溶融したパラフィン(軟化点を高めるためステアリン酸セレシンなどを加える)を注ぎ,外部を冷却して作る。今日では装飾や宗教行事などに用いられるだけだが,色・形ともさまざまなものがある。
→関連項目蜜蝋

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android