ろくろ(轆轤)(読み)ろくろ

百科事典マイペディア 「ろくろ(轆轤)」の意味・わかりやすい解説

ろくろ(轆轤)【ろくろ】

回転運動を利用する装置。回転軸が垂直のものを竪(たて)軸ろくろ,水平のものを横軸ろくろと呼ぶ。陶磁器の成形に用いるものは竪(縦)軸ろくろで,水平の円盤の中央に素地(きじ)土を置いて盤を回し,その遠心力を利用し成形する。手ろくろ,蹴りろくろ,電動式がある。木地屋(きじや)が用いる木工用のものは横軸の回転で,加工材にバイトをあて切削,成形する。器物成形以外の目的で使用されるものには,重量物移動用の竪軸のもの,井戸の水汲み用の横軸のものがある。中国で〈轆轤〉とされるのは,この2種である。
→関連項目旋盤陶磁器楽焼

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