わわしい

精選版 日本国語大辞典 「わわしい」の意味・読み・例文・類語

わわ‐し・い

〘形〙 わわし 〘形シク〙
① 人の言動が、かるがるしくて騒がしい。にぎやかで、かるはずみである。
※観智院本名義抄(1241)「軽 カロシ カロカロシ ワワシ」
※増鏡(1368‐76頃)一三「行列をあらそひて、随身もわわしくののしれば」
② 人や動物の声が騒がしい。やかましい。うるさい。
※春のみやまぢ(1280)「上鞠(あげまり)のことによりてわわしきこと有りしかど、終(つゐ)に勤めぬ」
※心敬僧都句集(1466)雑「とひくる人をいとう山さと 見も馴れぬ犬のわわしく吠いでて」
③ (男の立場から見て) 女性が口やかましい。口さがない
※虎明本狂言・吃(室町末‐近世初)「常々わわしひ程に、そのぎならばいなせてやらふ」
[補注]「日葡辞書」や江戸時代の文献に見える大声で騒ぐ意の動詞「わわる」とあるいは同根か。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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