アイ・ハヌム(英語表記)Ai Khanum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アイ・ハヌム」の意味・わかりやすい解説

アイ・ハヌム
Ai Khanum

アフガニスタン北部,コクチャ川とアムダリアとの合流点にあるグレコ・バクトリア時代 (前2~1世紀) の遺跡。 1964年以後フランスの考古学者 D.シュリュムベルジェ,次いで P.ベルナールを長とするフランスの考古学調査団によって発掘された。方形突角堡付きの城壁を築き,西門から 1600mの大路が通じていた。行政区,居住区,ギムナシオン神殿墓廟,劇場などが発見された。またギリシア語碑文,貨幣なども発見されたところから,ギリシア本土との交流も認められ,中央アジア・ヘレニズムの特徴を示す重要な遺跡となっている。

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