アウグスティヌス(カンタベリー大司教)(読み)あうぐすてぃぬす(英語表記)Augustinus

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アウグスティヌス(カンタベリー大司教)
あうぐすてぃぬす
Augustinus
(?―604)

初代カンタベリー大司教、聖人。597年ローマ教皇グレゴリウス1世の命でイングランドへの布教に赴き、一行ケント王国のサニット島に上陸。エセルバート王Ethelbert(552ころ―616。在位560~616)に迎えられ、布教の自由を得た。のち王自身も受洗。598年教皇との書簡による相談の結果、12の司教区創設。布教にあたっては現地の慣習と伝統を尊重、ケルト系教会との抗争をしだいに克服していった。

[朝倉文市 2017年11月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android