アカザ(淡水魚)(読み)あかざ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカザ(淡水魚)」の意味・わかりやすい解説

アカザ(淡水魚)
あかざ / 赤座
[学] Liobagrus reini

硬骨魚綱ナマズ目アカザ科に属する淡水魚。本州中部以南、四国、九州にも分布する。北限は秋田県雄物(おもの)川上流近縁種は東アジアの中・南部から東南アジア、南アジアにかけて広く分布。全長10センチメートル。体は橙褐色(とうかっしょく)で細長く鱗(うろこ)がない。目は小さく、8本の太い口ひげがある。背びれ胸びれには各1本のとげがあり刺されると痛む。脂(あぶら)びれは低くて長く、尾びれの後縁は円い。河川中流から上流の石や礫(れき)のある底にすみ、水生昆虫を主食とする。産卵期は5~6月で、寒天質膜に覆われた卵塊を産む。

[多紀保彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android