アカネ(茜)(読み)アカネ

百科事典マイペディア 「アカネ(茜)」の意味・わかりやすい解説

アカネ(茜)【アカネ】

アカネ科多年生のつる草。本州九州中国に分布し,山野にはえる。茎は4稜で,稜に下向きのとげがはえ,他物に引っ掛かりよじのぼる。葉は長い卵形で4枚輪生する。8〜10月に黄緑色の花をつけ,花冠は径3〜4mm,先が5裂。果実球形で黒熟する。古くは根から赤黄色の染料をとった。
→関連項目染料染料作物

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アカネ(茜)」の意味・わかりやすい解説

アカネ(茜)
アカネ
Rubia akane

アカネ科の多年草で,東アジアの温帯に広く分布する。つる性で各節ごとに4枚の三角状心臓形の葉を輪生する。厳密にはこのうちの1対2枚が本来の葉で,あとの2枚は托葉といわれる。夏から秋にかけて,葉腋集散花序出し,淡黄色,白色5弁の小さな花をつける。根は橙黄色で,その煎じ汁は染色に用い,いわゆる茜染めとして古来有名である。また生薬としても利用されてきた。

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