寒天の主成分である重合度20~60の多糖で,β-(1→4)-D-ガラクトシルα-(1→3)-L-3,6-アンヒドロガラクトースを繰返し単位とする.微粒子化したものはゲルクロマトグラフィーの担体として用いられる.熱水で溶かし,ゲル化したものは,ポリアクリルアミドゲルに比べ,大きな網目構造を有するので,核酸を電気泳動する際の支持体として利用されている.[CAS 9012-36-6][別用語参照]ゲル電気泳動
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
…紅藻の粘質多糖としては寒天agarが知られている。この中でゲルを形成する成分はガラクトースとL‐アンヒドロガラクトースからなる多糖で,アガロースと名付けられている。また褐藻にはD‐マンヌロン酸とL‐グルロン酸と呼ばれる2種のウロン酸からなる酸性多糖のアルギン酸が存在する。…
※「アガロース」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」