日本大百科全書(ニッポニカ) 「アキレウス・タティオス」の意味・わかりやすい解説 アキレウス・タティオスあきれうすたてぃおすAchilleus Tatios 生没年不詳。紀元後2世紀ごろのギリシアの作家。アレクサンドリアの出身で、多方面にわたる著述をしたというが、その生涯については正確な資料は何も残っていない。現存する唯一の作品『レウキッペーとクレイトフォン』だけで知られている。これは、恋する若い男女が運命のいたずらで離れ離れとなり、異国の地に放浪を重ねたのち最後に結ばれるまでの冒険を描いた小説で、死んだはずの主人公が生きていたりするスリルに満ちた筋立(すじだ)てや、古代世界の風物の記述が注目に価する。[引地正俊] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「アキレウス・タティオス」の意味・わかりやすい解説 アキレウス・タティオス 2世紀ごろ活躍したアレクサンドリア出身のギリシアの作家。二人の恋人が数々の苦難と放浪の末にめでたく結ばれる物語《レウキッペとクレイトフォン》のみが伝わる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報