アサツキ(浅葱)(読み)アサツキ(英語表記)Allium schoenoprasum var.foliosum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アサツキ(浅葱)」の意味・わかりやすい解説

アサツキ(浅葱)
アサツキ
Allium schoenoprasum var.foliosum

ヒガンバナ科ネギ属の多年草。日本の山野に自生し,食用の目的で古くから栽培されている。母種はユーラシア大陸に広く分布し,地中海地方でも古くから食用とされた。地下ラッキョウによく似た鱗茎があり,表面は紅紫色を帯びる。長さ 20~30cmの細い筒形の茎を伸ばし,その基部にやはり細長い円筒形の葉が 2~3枚出て茎をなかば抱く。晩春,淡紅紫色 6弁の小花が多数,散形状に集まってつき,全体はネギ (葱)花序のように半球形となる。若い茎と葉を,鱗茎とともにぬたなどにして食べる。

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