知恵蔵 「アザデガン油田」の解説
アザデガン油田
(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
(高橋和夫 放送大学助教授 / 2007年)
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イランのフゼスタン州にある油田。1999年9月に発見された。イラン側の発表によると推定(原始)埋蔵量は260億バレル、可採埋蔵量30億~100億バレルともいわれる。イランでは過去30年で最大の発見といわれている。同油田の発見後、欧米のメジャーなどが開発への関与に関心を寄せていたが、2000年(平成12)11月、訪日中のイラン大統領ハタミと日本政府の間で交渉がまとまり、日本企業が同油田開発の優先交渉権を得ることが決定(その後優先交渉権は交渉期限の2005年6月末までに交渉が妥結しなかったため失効)。2004年2月に交渉当事者間で合意が得られ、日本の国際石油開発(略称インペックス。2001年インドネシア石油から社名変更。現国際石油開発帝石)がイラン国営石油会社(NIOC)およびその子会社と油田の評価・開発にかかわる契約を締結した。日本側は当初75%の権益を有していたが、2006年に65%をNIOCへ譲渡し、現在は10%の権益で開発に参加している。
[小山 堅]
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