アシル

化学辞典 第2版 「アシル」の解説

アシル
アシル
acyl

カルボン酸RCOOH(Rは炭化水素基)のカルボキシル基からOHを除いた原子団RCO-をいう.カルボン酸名の語尾-ic acidまたは-oic acidを,-ylまたは-oylにかえて命名される.たとえば,アセチルCH3CO-,プロピオニルC2H5CO-,ステアロイルC17H35CO-,オキサリル-CO-CO-,マロニル-COCH2CO-,ベンゾイルC6H5CO-,シンナモイルC6H5CH=CHCO-.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「アシル」の意味・わかりやすい解説

アシル
acyl

カルボン酸から水酸基-OHを除いて得られる基の総称。一般にRCO-で表す。芳香族カルボン酸から得られるものをアロイルaroylと呼ぶこともある。シュウ酸などの二塩基酸から導かれる2価の基もアシル基一種である。アシルの名称は相当する酸名の語尾を〈オイルoyl〉に変えて命名する。ただし表に示す例のように語尾が〈イルyl〉で終わる慣用名も多い。
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百科事典マイペディア 「アシル」の意味・わかりやすい解説

アシル

カルボン酸のカルボキシル基−COOHから水酸基を除いた残基RCO−をいう。たとえばアセチル基CH3CO−,ベンゾイル基C6H5CO−など。

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