アシロイン転位(読み)アシロインテンイ

化学辞典 第2版 「アシロイン転位」の解説

アシロイン転位
アシロインテンイ
acyloin rearrangement

ケトール転位ともいう.アシロイン(α-ヒドロキシケトン)は,酸または塩基によって次のようにアルキル基転位する.酸触媒はカルボニル酸素に配位してカルボカチオンを生成させ,塩基触媒はヒドロキシ基水素にはたらいてオキシドアニオンを生じて,いずれもアルキルアニオンの移動を促進する.ステロイドのD環の拡大反応やマンノースからフルクトースへの転位もこれに属する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android