アズム家(読み)アズムけ(英語表記)Azm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アズム家」の意味・わかりやすい解説

アズム家
アズムけ
Azm

18世紀,シリアにおけるダマスカス出身の有力家系。オスマン帝国治下のシリアで,一族の者が次々とシリア諸都市のパシャに任命され,スルタンに忠誠を誓いながらも私兵を雇って,その勢力を維持した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアズム家の言及

【ダマスクス】より

…オスマン帝国のシリア支配は18世紀初頭にはすでに弱体化し,これに乗じてアラブ系のアズム‘Aẓm家がダマスクスに半独立の政権を樹立した。アズム家の栄華の時代は1750年代までであったが,その権勢の強大さは今でも旧市内に残るトルコ風の宮殿によく示されている。 1832年に始まるエジプトのムハンマド・アリー朝の支配は10年余り続き,この間にイブラーヒーム・パシャの指導のもとに近代的な教育制度が導入された。…

※「アズム家」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android