アソポス(読み)あそぽす

世界大百科事典(旧版)内のアソポスの言及

【シシュフォス】より

…死後,地獄に落とされ,大石を山頂に押し上げるよう命じられたが,石はいま一息というところで必ずまた転がり落ちるため,彼は永遠に空しい労苦を繰り返しているという。この有名な話はすでにホメロスの叙事詩《オデュッセイア》に語られているが,シシュフォスが受けた刑罰の原因に関して後代の神話作者たちは,河神アソポスAsōposの娘の誘拐犯人をゼウスと明かしたことにより,ゼウスの怒りを買って冥府へ送られたシシュフォスが,冥府の王ハデスをまんまとだまし,再び地上に戻って長生きをしたためと説明した。また前4世紀以後の著述家の中には,シシュフォスこそオデュッセウスの真の父親と唱える者があった。…

※「アソポス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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