アバディーンシャー(英語表記)Aberdeenshire

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アバディーンシャー」の意味・わかりやすい解説

アバディーンシャー
Aberdeenshire

イギリススコットランド東部の単一自治体(カウンシルエリア council area)。行政府所在地アバディーン。東に向かって肩のように北海突き出し,北部,東部の海岸低地と西部のグランピアン山脈の一部を含む。旧アバディーンシャー県の大部分と旧キンカーディンシャー県全域,および旧バンフシャー県の北東部からなる。1975年の自治体再編でグランピアン県の一部となり,1996年に単一自治体となった。青銅器時代の環状列石円形ケルンが点在する。主産業は北海油田の開発。農業では乳牛肉牛の飼育を主とするが,高地では牧羊も盛ん。ピーターヘッドとフレーザーバラはイギリス国内でも有数の漁港であると同時に,造船業の拠点でもある。グランピアン山脈やその風光明媚な渓谷では観光業も重要で,いくつかの町ではウイスキーの製造や軽工業も行なわれる。グランピアン山脈にはイギリス王室のスコットランド高地の邸宅であるバルモラル城がある。面積 6289km2。人口 23万8770(2006推計)。

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