アブムサ島領有権(読み)アブムサとうりょうゆうけん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブムサ島領有権」の意味・わかりやすい解説

アブムサ島領有権
アブムサとうりょうゆうけん

ペルシャ湾入口に位置するアブムサ島をめぐるアラブ首長国連邦 UAEイラン間の領土紛争。 1971年,イランはそれまで UAEの統治下にあったこの島を占領した。その後,双方は UAEの構成首長国シャルジャとイランの間で共同管理することで合意した。しかし,79年,ホメイニ政権が誕生すると UAEは返還を要求した。 92年,イランは UAE管理地区の外国人労働者を一方的に追放し,占領した。それ以降,サウジアラビアを調停者として両国協議を続けている。 UAEを支持する湾岸協力会議 GCCは 99年,会議後の声明のなかで,この問題に触れることを初めて避け,イランと湾岸諸国との関係に改善の可能性が示唆された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android