アブーウバイダ(英語表記)Abū `Ubayda

改訂新版 世界大百科事典 「アブーウバイダ」の意味・わかりやすい解説

アブー・ウバイダ
Abū `Ubayda
生没年:728-825

アラブの文学家,言語・文献学者。イラン系ユダヤ人の血を引き,バスラに生まれた。のちバグダードに出て,アッバース朝カリフ,ハールーン・アッラシード面前アスマイーと各種の文学論争を行った。コーランアラビア語,アラブ戦史などにつき105種の書物を著したが,《ジャリールとファラズダク論争詩解説》しか残っていない。シュウービーヤ主義者でアラブをけなし,またハワーリジュ派思想持主であった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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