アベデネゴ(英語表記)Abednego

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アベデネゴ」の意味・わかりやすい解説

アベデネゴ
Abednego

旧約聖書の『ダニエル書』に登場する人物。 Abednegoはアッカド語 Abdi-nabu,すなわちバビロンの知恵の神「ネボ」が転訛したもので,「ネボのしもべ」の意。ネブカドネザル王の宦官の長アシペナズがダニエルの3人の友人の一人であるアザリヤに与えたバビロニア名。3人の友人とはシャデラク,メシャク,アベデネゴで,常に一緒に,また同じ順序で記されている。『ダニエル書』1章ではこの3人の同輩が律法の規定に従って王の食物を食べず,菜食生活を続け王の信頼を受ける話が,3章では彼らが王の建てた金像を礼拝しなかったというので,燃える火の炉に投げこまれたが,無事に救い出され,王は彼らの神を賛美するという話が記されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android