アポロ的(読み)アポロテキ

デジタル大辞泉 「アポロ的」の意味・読み・例文・類語

アポロ‐てき【アポロ的】

[形動]ニーチェが「悲劇誕生」で説いた芸術衝動の一つで、主知的傾向をもち、静的で秩序調和ある統一を目ざすさま。アポロン的。⇔ディオニュソス的

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「アポロ的」の意味・読み・例文・類語

アポロ‐てき【アポロ的】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 異表記 ] アポロン的 ニーチェが「悲劇の誕生」の中で唱えた芸術の類型づけの一つ。ディオニソス的に対し、一般に、静的・知的な秩序や調和を作品特徴とするギリシアの造型美術や叙事詩などがこれに属するとした。
    1. [初出の実例]「精神の自由を牢(かた)く守って、一歩も仮借しない処が Apollon(アポルロン)的だ」(出典青年(1910‐11)〈森鴎外〉二〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android