アミメカワゲラ(読み)あみめかわげら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アミメカワゲラ」の意味・わかりやすい解説

アミメカワゲラ
あみめかわげら
[学] Megarcys ochracea

昆虫綱襀翅(せきし)目アミメカワゲラ科に属する昆虫。中部以北の本州および北海道に分布する。日本以外では、朝鮮半島、中国東北部、樺太(からふと)(サハリン)、シベリアに広く分布する。体長は雄16ミリメートル、雌18ミリメートル内外の中形のカワゲラ。頭部には黄褐色で暗色の斑紋(はんもん)があり、前胸部は黄褐色を帯び、中央部を縦走する黄色の条(すじ)がある。中胸部以下は黒色である。幼虫は水生生活を営み、山地渓流石下などにみられる。6月ごろに羽化する。本種を含むアミメカワゲラ科Perlodidaeは、中形のカワゲラ類で、北半球に広く分布する。日本には8属24種が報告されている。

[川合禎次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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