アラビア天文学(読み)アラビアてんもんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラビア天文学」の意味・わかりやすい解説

アラビア天文学
アラビアてんもんがく

古代ギリシアの天文学の伝統は,中世ヨーロッパの科学の没落に伴ってアラビアで生かされた。星座名や観測器具名などのアラビア語に,現在までその跡が残っている。カリフ,アル・アムームの宮廷に仕え,月の近地点春分点に対する移動を発見したバッターニーはその最高峰と目され,光の反射を研究したイブヌル・ハイサム (アルハゼン) ,星表を編纂したイブン・ユーヌスなども著名。アラビア天文学の最大の功績球面三角法の完成である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android