アリドオシ(蟻通)(読み)アリドオシ(英語表記)Damnacanthus indicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリドオシ(蟻通)」の意味・わかりやすい解説

アリドオシ(蟻通)
アリドオシ
Damnacanthus indicus

アカネ科の常緑低木。関東以西の暖かい山地に生え,南は中国南部,タイ,インド北東部にまで分布する。細い幹は高さ 30~60cmで,枝を水平に伸ばし,葉を対生する。葉は卵円形で長さ1~2cm,全縁,革質でごく短い柄をもつ。托葉はごく小さくすぐに落ちるが,その腋から長さ1~2cmの刺針が出る。5月頃,葉腋白色の花を1~3個つける。花冠は長さ 11~12mmの細長い筒形で先が4裂し,その内部に長い花糸をもった4本のおしべがある。めしべは長い花柱もち,先が4つに分れる。果実は径3~4mmの球形で,冬に赤く熟す。

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