アルケスチス(英語表記)Alkēstis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルケスチス」の意味・わかりやすい解説

アルケスチス
Alkēstis

ギリシアエウリピデス悲劇。前 438年,サチュロス劇の代りに上演されたと伝えられる。ペライの王アドメトス死期が近づいたとき,身代りを立てれば救われることを知る。父も母も断ったが,妻アルケスチスが進んで応じて死神とともに冥府へ向う。たまたま客となったヘラクレスがこれを知ってあとを追い,アルケスチスを奪い返してくる。アドメトスが前半特にエゴイストとして現れたり,神話世界の事柄が日常的論争揶揄の対象となるなど,喜劇的要素が強い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android