アローカリア(読み)あろーかりあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アローカリア」の意味・わかりやすい解説

アローカリア
あろーかりあ
[学] Araucaria

ナンヨウスギ科(分子系統に基づく分類:ナンヨウスギ科)の常緑針葉樹。ナンヨウスギ属。南アメリカ、南太平洋、オーストラリア地域に分布する。高木で枝が輪生し、樹姿に特徴がある。雌雄異株。この属には12種あり、日本では次の種類が栽培される。シマナンヨウスギはオーストラリア東方のノーフォーク島原産で、樹形はピラミッド形で高さ0.3~1.5メートルのものが鉢植えにされる。ブラジルマツはパラナマツともよばれ、コウヨウザンに似る。暖地では屋外でも育つ。アローカナはチリーマツの名で知られ、樹姿に特徴がある。いずれも風が当たらず日当りのよい所で管理し、3℃以上に保つ。繁殖は実生(みしょう)(輸入種子)による。枝の先端部分なら挿木も可能である。

[坂梨一郎 2018年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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