アンダーライター

デジタル大辞泉 「アンダーライター」の意味・読み・例文・類語

アンダーライター(underwriter)

国や株式会社などが有価証券発行する際、自己危険負担もとにその全部または一部を売り出しの目的をもって取得することを業とする金融商品取引業者など。証券引受業者

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「アンダーライター」の意味・わかりやすい解説

アンダーライター

(1)証券引受業者。有価証券の発行に際し,発行者から発行証券の全額または一部を取得し,これを売り出す者。発行者の長期資金調達を成功させるため,自己の危険負担により証券発行を代行する。戦後の日本では証券取引法により,公債は別として,社債・株式の引受は証券会社に限られている。(2)英米の保険業界で契約引受の可否,条件の決定などの全権を与えられている個人や法人。海上保険の取引から17世紀末にロンドンロイズコーヒー店に創設されたロイズの個人引受業者が著名。
→関連項目証券市場

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世界大百科事典(旧版)内のアンダーライターの言及

【証券業】より

…1号免許),(2)有価証券の売買の媒介,取次ぎおよび代理,ならびに有価証券市場における売買取引の委託の媒介,取次ぎおよび代理を行う業務(ブローカー業務。2号免許),(3)有価証券の引受けおよび売出しを行う業務(アンダーライター業務。3号免許),(4)有価証券の募集および売出しの取扱いを行う業務(セリング業務またはディストリビューター業務。…

【ロイズ】より

… シンジケートを構成する会員は,法律上保険契約の当事者であり,その損益の負担者であるが,実際の保険引受業務には携わらないので,通称ネームnameと呼ばれている。一方,引受代理店は,シンジケートのためにアンダーライターunderwriter(保険引受けの専門家)を雇用して,実際の保険の引受けを行わせる。アンダーライターは構成会員から業務執行に関していっさい命令や束縛を受けず,自分の判断だけで引受けを行うので,シンジケートの運命はもっぱら彼の能力にかかっているといえる。…

※「アンダーライター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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