アンティオキア州(読み)アンティオキア(英語表記)Antioquia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンティオキア州」の意味・わかりやすい解説

アンティオキア〔州〕
アンティオキア
Antioquia

コロンビア北西部の州。州都メデリンアンデスの中部山脈と西部山脈の北部を占め,大部分山地から成るが,北西部のカリブ海沿岸と東境をなすマグダレナ川に沿って低地がある。北流するカウカ川の深い谷がアンデスの両山脈を分ける。スペイン植民地時代は金と銀を中心とする鉱業が盛んであったが,資源枯渇に伴って農業と牧牛が重要な産業となり,1880年代に導入されたコーヒーが,現在同州の主要商品作物となっている。そのほか豆類,サトウキビ,イネなどを栽培し,牧牛も行われる。 1970年代後半に州西部からボーキサイト,銅が発見され,開発が進んでいる。またメデリン周辺などでは繊維工業を中心とした工業が発達し,同国有数の工業地帯を形成している。メデリンを中心に鉄道・道路網が発達。面積6万 3612km2。人口 446万 7914 (1992推計) 。

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