アンティマコス[コロフォン](英語表記)Antimachos of Colophon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アンティマコス[コロフォン]
Antimachos of Colophon

前 400年頃のギリシア詩人,学者。ヘレニズム文学の先駆者。イオニアコロフォンの生れ。叙事詩『テーベ物語』 Thēbaisを書き,失った恋人リュデを悲しんで,神話伝説の英雄美女の失恋の嘆きを歌う物語風のエレゲイア詩集『リュデ』 Lȳdēを作り,またホメロスのテキストを校訂した。作品には学殖豊かな解釈や語形の変形や語彙混交の手法がみられ,およそ 100年後のアレクサンドリア学派の学者詩人たちの先駆をなした。プラトンは彼の文体を高く評価して,ヘラクレイデスをコロフォンに派遣し,彼の詩を収集させた。

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