アンボ族(読み)アンボぞく(英語表記)Ambo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンボ族」の意味・わかりやすい解説

アンボ族
アンボぞく
Ambo

オバンボ族 Ovamboともいう。アフリカのナミビア北部とアンゴラ南部にまたがる地域に居住する半農半牧のバンツー語系民族。人口約 90万と推定される。主要作物はソーガムや雑穀類で,牛は食糧としてのみならず,婚資として社会的にも重要である。 13の下位集団に分れ,それぞれが伝統的には1人の神聖王を戴く中央集権的な王国に組織されていた。出自相続母系制で,一夫多妻婚を営む。共同体の中心には,神聖王から順次分け与えられた「聖なる火」があり,地方の長の第1夫人がそれを絶やさぬよう管理していた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android