アーザード(Abul Kalām Āzād)(読み)あーざーど(英語表記)Abul Kalām Āzād

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

アーザード(Abul Kalām Āzād)
あーざーど
Abul Kalām Āzād
(1888―1958)

インドムスリム政治家、思想家。本名フィーローズ・バフトFiroz Bakht。インド人イスラム学者を父にメッカで生まれ、のちカルカッタ(現コルカタ)に移る。教育は父からの伝統的宗教教育のみ。1905年ベンガル分割反対の民族運動に参加、ムスリムの政治意識高揚のため、1912年『アル・ヒラール』誌、1915年『アル・バラーグ』誌を発刊。1920年カリフ制擁護運動を指導、1923年、1940~1946年国民会議派議長を務め、ヒンドゥーとムスリムの協調、統一インドの独立を目ざした。1947年インド独立後は、死去の年まで国民会議派の長老としてネルー政権の教育相を務めた。

[浜口恒夫]

『Maulana Abul Kalam AzadIndia Wins Freedom;an Autobiographical Narrative (1958, Orient Longmans, Bombay)』

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