イェリング墳墓群、ルーン文字石碑群と教会(読み)イェリングふんぼぐん、ルーンもじせきひぐんときょうかい

世界遺産詳解 の解説

イェリングふんぼぐん、ルーンもじせきひぐんときょうかい【イェリング墳墓群、ルーン文字石碑群と教会】

1994年に登録されたデンマークの世界遺産(文化遺産)。イェリングはユトランド半島中部に位置する。イェリング墳墓群には10世紀に建てられた石碑があり、バイキングの文字とされるルーン文字が刻まれ、国の起源を示す貴重な歴史資料となっている。高さ1.4mの「ゴームの石碑」にはデンマーク最初の王、ゴーム王について記されていて、卓越した航海技術を持ったバイキングだったと推定されている。また、高さ2.4mの「ハーラルの石碑」にはゴーム王の息子、ハーラル王の功績が記されていて、デンマークとノルウェーを征服したデーン人の英雄であり、父が拒否したキリスト教を受け入れた改革者だったと書かれている。イェリングは王宮が建設された場所でもあり、現存する墳丘はデンマーク最大である。デンマーク王国発祥を示す貴重な遺跡であることが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はJellings Mounds, Runic Stones and Church

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android