イギリス・ペルシア戦争(読み)いぎりすぺるしあせんそう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イギリス・ペルシア戦争」の意味・わかりやすい解説

イギリス・ペルシア戦争
いぎりすぺるしあせんそう

1856~1857年にアフガニスタンをめぐって戦われた戦争。17世紀以来東インド会社を通じてインドを植民地としてきたイギリスは、ロシア南下政策に対してアフガニスタンを緩衝地帯化しようとしたが、かつて同国を併合していたペルシア(現、イラン)の失地回復計画と衝突、1856年開戦となった。翌1857年3月イギリスの勝利に終わり、パリにおける講和条約で、ペルシアはアフガニスタンの独立を認め、同国との紛争発生に際しては、イギリスの調停にゆだねることを約した。

[石井摩耶子]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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