イサリブト(読み)いさりぶと

日本歴史地名大系 「イサリブト」の解説

イサリブト
いさりぶと

漢字表記地名「漁太」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名・場所名として記録されている。天保郷帳に「ユウブツ持場」のうち「イサリブト」とみえ、当地一帯は近代に入って漁太いざりぶと村に包含された。仮名表記は「イサリブト」(「協和私役」「観国録」、「蝦夷日誌」二編、「廻浦日記」)、「イサリフト」(「高島日記」、玉虫「入北記」、「場所境調書」、「蝦夷日誌」一編・二編、「観国録」「廻浦日記」)のほか「イザリフト」「イサリフツ」(蝦夷地順廻日記)、「ヱサリフト」「ヱザリフト」(駅路抵記)、「イチヤリブト」(西蝦夷地日記・地名考并里程記)、「イチヤリブ(地名考并里程記)、「イサルフト」(「土人由来記」道立文書館蔵)がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android