イスラーム帝国

山川 世界史小辞典 改訂新版 「イスラーム帝国」の解説

イスラーム帝国(イスラームていこく)

ウマイヤ朝(アラブ帝国)に対する革命運動によって成立したアッバース朝の支配体制。マワーリー官僚や政府高官を占め,軍隊の非アラブ化が進むなど,アラブ,非アラブを問わず,全ムスリムに平等な社会進出の機会が与えられた。この結果,アラビア語を枠組みとしてさまざまな文化,政治,社会体制を吸収したイスラーム文明が生まれた。税制面でも課税策の平等化が図られた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android