イタコ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イタコ」の意味・わかりやすい解説

イタコ

東北地方の津軽南部にみられる,おもに盲目の巫女アイヌ語のイタク (語る) という動詞から発生した語との説もある。神寄せやホトケ (死者の霊) の口寄せをするのが特徴で,2~3年にわたる修行中に師匠格のイタコからその経文占いなどを習得する。入巫式では,神憑り (憑霊) 状態になれれば一人前とされる。春秋祭日には,おしら祭文を唱えて舞い,占いを行い (→おしら様 ) ,また毎年夏には,下北半島の恐山に多くのイタコが集って口寄せを行うことが知られている。

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