デジタル大辞泉
「イブニングドレス」の意味・読み・例文・類語
イブニング‐ドレス(evening dress)
晩餐会・舞踏会などに着用する正式の礼服。一般には女性用夜会服をいい、袖なしで、胸・背を大きくあけ、裾が長い。夜会服。
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典
「イブニングドレス」の意味・読み・例文・類語
イブニング‐ドレス
〘名〙 (evening dress) 女性が晩さん会などに着る礼装用の
洋服の
一つ。
スカートの丈は長く、袖なし衿なしで、胸や肩の
部分を広くあけてある。夜会服。
イブニング。
※
黒潮(1902‐05)〈
徳富蘆花〉一「車、
馬車と引き切りなしに呦々
(いういう)館の
門内に流れ込むで、イヴニングドレスが下りる、
白襟紋付が下りる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
イブニングドレス
evening dress
18世紀西欧宮廷衣装の伝統をひき,19世紀半ばに長いトレーン(ひき裾)やさまざまな装飾を加えて華やかにした夜会服。男性の燕尾服も含まれるが,一般には女性用をいう。晩餐会,観劇,音楽会などに着用される。1920年代の西欧で女性が職場,スポーツ,社交に進出し始め,実用的な昼間の服装に対し,夕方から夜にかけての服装に優雅さが求められるようになった。サテン,ベルベットなど光沢のある布や上質の布を用い,デザインは時代の流行やデザイナーの創作によるが,伝統的には襟や背を大きく開け,袖なしで床までかそれより長い着丈に,リボン,レース,ししゅう,金銀,宝石,スパングル,羽毛,毛皮などで豪華さを出す。帽子,コート,靴,バッグ,手袋,ハンカチ類もあわせて用いられる。日本では,1884-87年の鹿鳴館時代に,上流階級の女性たちの間に広まった。一般に普及したのは第2次大戦後,とくに1960年代に入ってからで,結婚式や祝賀会などに着用されている。
執筆者:池田 孝江
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
百科事典マイペディア
「イブニングドレス」の意味・わかりやすい解説
イブニングドレス
一般には女性の夜会服をさす。胸や背を広くあけた袖(そで)無しワンピース。レース,サテン,ベルベットなど豪華な絹地を用いる。丈(たけ)は床までが正式。流行によりショート・イブニングドレスもある。男性の場合は通常燕尾(えんび)服をさす。
→関連項目ディナー・ドレス|礼服|ローブ・デコルテ
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
イブニングドレス
evening dress
夕方からの正式な晩餐や観劇,音楽会など,夜の会合に着る男女の正装の総称。夜会服ともいい,狭義には婦人のそれをいう。男性の場合は,燕尾服に山高帽かシルクハットをかぶるのが正式であるが,近来は略装化されて,夜の半正装としてのタキシードが着られることも多くなった。これに対して女性の場合は,流行に応じてデザインもさまざまであるが,概して丈が長く,レースやサテン,ベルベットなどを素材とする,背か胸元を大きくえぐって素肌を出したデコルテ型が一般的特徴になっている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報