イブン=バットゥータ(英語表記)Ibn Baṭṭūṭah

旺文社世界史事典 三訂版 「イブン=バットゥータ」の解説

イブン=バットゥータ
Ibn Baṭṭūṭah

1304〜77
30年間にアフリカから中国まで7万5000マイルを踏破したイスラーム教徒の大旅行家
モロッコのタンジール生まれ。22歳のとき旅行に出発,エジプト・ペルシア・アラビアシリア・小アジアからキプチャク−ハン国に渡り,コンスタンティノープルも訪れた。その後,インドセイロンスマトラジャワから元代の泉州に達し,北京も訪れたという。帰国後,さらにスペイン・アフリカ内地も旅行し,モロッコ王の命で王の秘書に筆録させた旅行記『三大陸周遊記』は,1355年に完成した。この原本はフランスのアルジェリア征服の際に発見された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android